夢でおやすみ

童話みたいなおはなし

セキレイの足音・2

ててて ててて つつつー とセキレイが歩きます。

ててて ててて つつつー とボクが歩きます。


ちいさなセキレイと ちいさなボクの

音にならない足音が かさなりながら 何度もくりかえされてゆきます。


ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー


それは何度目のくりかえしだったでしょうか。


ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

すらり すらり ぴたり

ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

すらり すらり ぴたり

すらり すらり ぴたり


もうひとつの 音にならない 足音のような気配が

音も無くまじりあってゆきました。


ボクは そのことには気が付いていませんでした。

もうひとつの 音のヌシも そのことには気が付いていませんでした。

でも その音たちは ますます かさなりあいながら

音にならない音を 響かせてゆきました。


ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

すらり すらり ぴたり

すらり すらり ぴたり

ててて ててて つつつー

ててて ててて つつつー

すらり すらり ぴたり

すらり すらり ぴたり



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